2010年12月29日水曜日

生きがいについて

神谷美恵子さん著「生きがいについて」という本を読み終えた。本書は今から44年前に出版されたもの。中身は難病であるハンセン病の患者さん達の精神科医師として接してこられた経験をもとに、人間の生きがいについて深い洞察と思考で語られている。
私の稚拙な文章力では残念ながらこの本からうけた啓示を正確に表現するすべがない。ただひたすら、著者の様々な真理をつく問いかけに圧倒される。
慌ただしい年末を迎え、おそらく今年最後に読む本になるだろう。しかし、同時にまた何時となく間違いなく読み返す本になるだろう。心から出会えて良かったと思える本で一年を締めくくることができ幸運である。

2010年12月27日月曜日

Macbook Air 感想

遅ればせながらMacbook Airを使い始めた。私にとっては16年ぶりのMacでまさにBack to Macそのものだ。いろんな人がもうすでにこのMacbook Airの優れた点について語られ、それらに私も賛同するのであえてここでは触れないでおこう。あえて改善してほしい点を書くことにする。
一つ目はフォントの表示。写真は非常にキレイなのに、文字が読みにくい。iphoneの3GSでも同じ印象をうけた。微妙ににじんだように見えて、無意識に凝視してしまい目に負担がかかっていると思う。この点はiphone4に採用されている高精細のディスプレイが安価になれば改善されるのだろう。
二つ目はアルミ削りだしのボディー。非常にスタイリッシュでカッコいいのだが、Macbook Air本来の機動力を活かして冬場持ち歩いていると金属独特の冷たさで手をおくのがちょっと辛い。ヒーターを入れろとはいわないけど、カーボンファイバーを使うなり手のうちようはあると思う。
最後はファンクションキー。正直、どんだけこのスイッチを使うのであろうと思う。使わないであろうものをバッサリ切り捨てたプロダクトにしては無駄なスイッチを残している感がある。正直なくした方がMacらしかったのではと思う。
と、まあ無理やりにちかく、いちゃもんをつけてみたものの本心は素晴らしいマシンであることを心から賞賛したい。


2010年12月22日水曜日

「MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店(茶屋町)」が本日オープン!

本日、大阪梅田の茶屋町に「MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店」がオープンしました。
私のオフィスから歩いて5分ほどのところにできるのにも関わらず、今日の今日まで知りませんでした。
でも、情報を知ってしまったからには行かなくては、と思い早速先ほど行ってきました。
一言でいうと中規模のビルが丸ごと本屋になった感じです。
端からみて回りたかったのですが、時間がなかったため、ともかく自分の仕事に係るWeb・コンピューター関連の書籍売り場である4Fにエスカレータで上りました。さすがの品揃えです。この手の本は大手の書店でもなかなか手に入りにくく、かといって中身を全く確かめずにAmazonで買うのには躊躇してました。選択肢が多い中で、実際にこうやって本を手にとってみると納得して買えます。衝動買いで9000円近いネット関連の書籍を大人買いしてしまいました。
なんと、本日はオープニングキャンペーンで2000円以上お買い上げで、六甲カシミアチーズケーキがもらえました!私の場合は4個ももらえましたので、オフィスに帰って同僚のみんなと分かち合いました。
それにしても日本最大の売り場面積を持つ本屋がこんな近くにできるなんて、なんて幸せ。
今度はゆっくり洋書をチェックに行きたいです。

2010年12月16日木曜日

「大阪IT飲み会」、刺激的でした。

昨日、「大阪IT飲み会」に(株)日本情報化農業研究所の古荘社長の紹介で初めて参加させてもらいました。
この会は大阪近辺のIT関係者(主にベンチャー経営者)が交流を深める目的で、(株)ECstudio山本社長や(株)サムシングファン薮本社長が数年前に始められ、毎月恒例で開催されているそうです。
昨夜は参加人数が多く(102名)、忘年会でIT飲み会で知り合った方々のバンド演奏もあり、大盛り上がりでした。
それにしても、私はこれまで何度かこの手の交流会に参加しましたが、このIT飲み会が一番元気があるように感じました。普段私は大阪で仕事をしていて、時折東京に出張する度にIT関連の人材が東京一極集中してるなあと、勝手に寂しく思っていました。しかしながら、昨日のIT飲み会でいろんな方とお話させていただき、「大阪には何て面白くてバイタリティーのあるIT業界の人達がいるんだ!」と嬉しくなりました。そんな出会いもあり、大阪はいいなあ、やっぱり大阪で仕事続けようと思いました。
スタッフの皆様、名刺交換をさせていただいた皆様、どうもありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。また次回も是非参加させて下さい。

2010年12月9日木曜日

好きな詩

道程  
高村光太郎

僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため

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道は自分で切り開くものだ。

2010年12月8日水曜日

今回の日経新聞「私の履歴書」は緊張感たっぷりでおもしろい!

私にとって日経新聞の「私の履歴書」といえば、主に政治経済や文化教育の面で貢献された日本人の方々がそれぞれの道を成すまでご苦労されたことが書かれたものという認識であった。
これまでは自分の興味関心のある分野の方々については、読ませてもらったものの分野外の方々についてはちゃんと目を通していなかった。
ところが、今回の著者はすごい。先ずもって、日本人ではない。寄稿者はアメリカ人のウィリアム・J・ペリー元国防長官だ。この方は日本と奇縁があるらしい。「アメリカ人」、「ペリー」と聞いて誰か思い出しませんか?そう、あの幕末に黒船で日本を大騒ぎさせたペリー提督。なんと、ウィリアム・J・ペリーさんはその末裔にあたるらしい。ご本人は戦後沖縄に駐留されたこともあるとのこと。
この方が活躍されたのは米ソ冷戦の頃。私はまだ生まれていませんが、まさに世界中を震撼させたキューバ危機のときにアメリカの国務に関わられていた。
文章から伝わる米ソ核戦争ギリギリの状態のリアリティ。映画、13 daysをしのぐ緊張感。時代の生き証人とはまさにこういう方のことをいうのかと実感する。この人が書いてくれて本当によかったと思う。
私は別に日経新聞の回し者でも何でもないが、今回の「私の履歴書」を読むだけでも購読の価値が十分あると思う。

2010年12月7日火曜日

IVS2010Fall Kyotoに思うこと

本日から京都で Infinity Ventures Summit (インフィニティ・ベンチャーズ・サミット。以下IVS)2010 Fall が始まった。IVSはIT関連のベンチャー経営者が集う日本最大級のイベント。
場所は大阪と京都と近いものの、参加への道のりははるかかなた。この会は招待制となっており、対象はベンチャーのCEOクラス。おまけにスピーカーの講演内容は非公開。参加資格がないが故か益々参加したくてたまらなくなった。そこでTechWaveさんが会場外というもののUstreamで主要なスピーカーのインタービューを中継してくれることを知り、ありがたく拝見した。
頓智ドット株式会社井口氏のあと、グルーポン・ジャパン経営陣へのインタビューとなった。グルーポンはこれまで聞いたことはあったものの、今までちゃんとビジネスモデルを確認したことがなかったので、いい機会となった。ビジネスモデルはサイトをご覧になられるとわかるので省略するが、驚くべきはこの会社を表現する言葉、「史上最速で成長する会社」。IT業界は既存の業界に比べ、事業が拡大する速度が非常に速い。その中でも最速とは恐れ入った。実際に毎週、数十名単位で社員が増えているとのこと。さすが「史上最速」と感心した。
ふと、その時思ったのは企業名の市場への浸透にしろ、優秀な社員を獲得するにしろ、わかりやすいある種のキャッチフレーズみたいなものが必要だということを。真偽の程は知らないけど、「史上最速」は誰にとっても非常にインパクトがあり、かつ分かりやすい。
さて、うちは何で行こうか。

2010年12月1日水曜日

メラビアンの法則というのをご存じだろうか?

メラビアンの法則というのをご存じだろうか?
Wikipediaから抜粋すると以下のとおり。
「感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。」
私はマネージャー向けのセミナーでこの法則を初めて知った。その時は「話をするときは中身はもちろんだけど、話し方やボディーランゲージが大事なんだよ」と教わったように記憶する。単純な私は、「確かにそうかもしれない」と、自分の部下にセミナーでもらったグラフをプリントして配ったりもした。
ところが、これは正確な解釈ではないらしい。同じくWikipediaによると、「ただしこの実験は「好意・反感などの態度や感情のコミュニケーション」において「メッセージの送り手がどちらとも取れるメッセージを送った」場合、「メッセージの受け手が声の調子や身体言語といったものを重視する」という事を言っているに過ぎない。」とのこと。自己啓発セミナーや話し方教室で恣意的に「中身よりも話し方が一番大事」といったねじ曲がった解釈がされているそうだ。
確かに、私はこの法則について、メラビアンさんがどんな実験をしたのか、導き出した結果の正確な表現は何だったのかを全く理解しようともしていなかった。単にセミナーでグラフを見せられただけで納得させられているようではまだまだダメダメだとまた反省した。