2011年12月15日木曜日

Kindle 10日目のレビュー

Kindleを入手して10日が経ちました。世界で一番普及している電子書籍端末を使い始めて実際に感じたことを書きたいと思います。

先ずは、良かったところを3点。

  1. 読みやすい。長時間使っていても、目が疲れない。
  2. カバンの中がスッキリする。
  3. 何と言っても外国書籍が安くで手に入る。

1.については、やはりeInkというのは凄いと思いました。本当に印刷されているようです。たしかに紙とは違いますので、イメージとしてはプラスチックに印刷されている文字を読み続けるような感じです。バックライトがないので、長時間読んだときの目への負担がずいぶんと軽減されます。
2.は一つのKindle端末があれば何冊でも持ち運びできますので、同時に複数の本を読んでいるときには通勤カバンの中が本だらけにならず、軽いわ、スッキリしているわで便利です。
3.Kindle用の電子書籍は大概、本当の本よりも安く値段設定がされています。おおよその感覚ですが、日本で2,000円くらいの翻訳本は原書だと約10ドルちょっとで入手できます。円高の恩恵もあり、非常に得した気分です。

続いて、不満な点といいますか、違和感を感じるところを3点書きます。

  1. ページをペラペラできない。
  2. 一冊を最後まで読み切ることが紙よりも大変。
  3. 「これはいい本だから、友達に貸したい、子供に残しときたい」ということができない。

1番目は読み進めて行って、「そう言えばその文章はどこに書いてあったっけかな。」というような時、紙でしたらペラペラっとめくるとすぐに見つけ出すことができるのですが、電子書籍だと探しだすのに非常に骨がおれます。これは人間が持つ情報の知覚方法に関係があるのではと思います。紙の本でしたら、開いたところの右上のほうだったなという位置情報と、紙の厚さでいうとこの辺だったなという感覚を合成して、3次元的にその情報のありかを把握しているのではと思います。
2.については、これはWiredという雑誌のVol.2にも書かれていたことなのですが、電子書籍にすると最後まで読まなくなる割合が非常に高くなるとのことです。私は英語なんで途中で挫折するのかなあと思っていましたが、どうもそれだけでは無いらしいです。ここまで読み進めたとか、あともうちょっとだから、寝るのがちょっと遅くなるけど読んでしまおう。という感覚が電子書籍の場合は感じることが難しいです。
3.については、本に限らず、いいものは友達に勧めたくなるし、子供に残したくなると思います。電子書籍は貸し借りができませんし、物理的に本棚を埋める訳ではありませんので、子供が大きくなって、「お父ちゃんこんな本を読んでたのか。」ということが期待できないとなると、少し寂しいような気がします。

まあ、何れしても恩恵を被っていることは事実ですし、ディバイスとしてもまだまだ発展段階にあるのも事実だと思います。決して、どっちが優れているというものではなく、改めて、紙の本は紙のよさがあり、電子書籍は電子書籍の良さがあるなあと思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿