2011年8月2日火曜日

ご先祖さん自慢

先日、毎年恒例の夏のお墓参りに行ったときに、ご先祖さんについてとても嬉しいことがありました。
うちの墓は敷地に石塔が3基立っています。先祖代々と書かれた墓石が左右に一つずあり、それに挟まれるような形でもう一つ、どうも墓っぽくない石碑があります。この石碑については子どものころから、何となく「墓っぽくないよなあ」とは感じてまして、ずっと以前に親に聞いた時も「知らん」の一言で済まされ、釈然としないままこの歳まで手を合わせていました。その謎がひょんなことからこの夏のお墓参りで解き明かされました。
と言いますのも今年から住職が代替わりされて、息子さんが墓前でお経を読んで下さることになりました。そのときに新住職がその石碑をご覧になられて「おやっ」と仰ったことで、謎解きのきっかけができました。
その石塔には「三界萬霊」と掘られていました。当日に住職から詳しくお聞きする時間がありませんでしたので、後日ネットで得た知識でしかありませんが、三界とは生まれて死にいくこの世の世界で、萬霊とはあらゆる精霊のことらしいです。つまり、うちの墓は自分のところのご先祖だけでなく、身寄りがなく無縁の霊となった方々も供養させもらっていることを知りました。住職にお聞きすると、個人の墓でこの三界萬霊碑があるのは珍しいとのことでした。
私はこれを知り、自前でこんな石塔を建てた自分のご先祖さんのおおらかさ、寛大さに大変嬉しくなりました。
我が家には歴史に名を馳せたというような立派なご先祖さんはいないけど、「他人さんもご供養してあげよう」と思う、そんな優しい心持ちのご先祖がいてくれたことが、私にとっては何よりの自慢です。

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