2011年2月23日水曜日

WiMAXルーター Aterm WM3500R は通信インフラとしてはNG

前回のブログで書いたITネタが思いのほか反響の大きかったので、後日談を書きます。前回は私なりに行き着いた、今現在のガジェットと通信のベストコンビネーションをご紹介をしました。これについては、TechWave編集長の湯川さんがコメント下さったり、ご本人とその後、直接お会いしたときにも「ああなりますよね〜」とお互いに意気投合していました。「自分の選択肢にやはり間違いは無かったな」と鼻息を少し荒くしていたところでした。
本日の結論を先に申し上げると、ただし、本来の意味のインフラとしてはこのWiMAXルーターはNGだなということです(それでも、モバイル環境でのベストコンビネーションの一端ではあるとは思います)。前回の投稿から約一週間でその結論に至った訳をお話します。
私は一ヶ月くらい前からWiMAXルーターにNECのAterm WM3500RをBiglobeの価格.comのキャンペーンで申し込み、使っていました。実は突然、想定外のことが起きました。何を隠そうこのWiMAXルータが故障したのです。これまでハイテク通信機器については95年くらいから携帯電話も使ってましたし、9,600bpsの時代からPCモデムカードも使ってましたが、何れも壊れたことがありませんでした。そう言った意味で、ある種、機器が壊れたことがすぐに受け入れられませんでした。とは言うものの、こういったものは先端テクノロジーの固まりです。私は機器が壊れることそのものは全く気にしません。「何か気づかないうちに設定いじってしまったかな?」と思い、自分でもあれこれ色々試した後、諦めてこの手の機器には習慣的に貼ってるサポートセンターへ電話しました。そこで、私達の業界でいう切り分け(故障箇所の特定)を一通り15分くらいやってもらいました。そこで、もう一度こちらから電話しますと一旦電話を切られた後、5分くらいたって「お客様、故障です」と爽やかに告げられました。「え、じゃあ、どうしたらいいですか?」って聞くと、「ここでは、お受付けできませんので、お客様が入手されたところにお申し出下さい」とのことでした。まあ、事情がわからない訳でもないので、渋々プロバイダーのサポートに電話することにしました。するとこれがまた見事に電話が全然繋がらない。それにまた、その自動アナウンスで「お客様のIDを用意してください」とか流れきたりして。「そんなの家にあって、持ってる訳ないよ」とイライラしながら待っていても、10分ほど経っても電話を取ってくれません。ついに忙しいのと根負けしたのとで電話を切りました。週末をはさみ気を取り直して、月曜日に今度はルーターの箱に入っていたサポートダイヤルに電話をすると比較的すぐに繋がりました。そこで技術サポートで故障であることのお墨付きをもらったことを伝えると機器の型番とかを聞かれた後、「保証期間内なので、無料で回収修理します」との回答をもらいました。「明日の午前中に取りに伺い、修理には(確か)5〜7日間かかります」との返事。私が「まあ、故障で使えないのは仕方が無いとして、その間の通信料は割引きしてくれるの?」と聞いたところ「いやそれは。。」との返事。そして「別の担当から回収の手配の電話をさせます」と言われました。で、またしばらくして故障回収担当の方から謝りなれた口調で電話をもらい、「翌日の午前中に宅配業者とりに伺います」とこれまた爽やかに仰ってました。そして翌火曜日、提携の宅配業者さんが取りに来られました。電話で事前に「梱包は業者がやりますので」と聞いてましたが、梱包用にもって来られたのが多分PCデスクトップを運ぶためと見えるでっかい箱。確かに大は小を兼ねるけど、みかん箱にタバコくらいのものを入れている姿はあまりにも滑稽でありました。
私は経験ないですが、もし携帯電話が壊れたらこういう対応されるのでしょうか?普通のお客さんだったら切れるだろうなあと思います。
やはり通信は機器も含め、安定して使えてこそインフラとしての意味があることを再確認しました。故障は絶対起きるものでも大切なのは復旧の速度です。今はどうかは知りませんが、その昔コンピューターシステムを導入するときには、かならず仕様の中でもMTBF(Mean Time Between Failure)という故障から復旧までの時間は重要視されていました。これだけネットに依存せざるを得ない状態になった現在こそ、このMTBFが大切だと思います。何事もインターネットだからといって、いつまでもBest Effortとはいかないでしょう。
それにしても、色んな方が様々なガジェットを実際に利用され、通信環境の測定をされた結果をブログに掲載されたりしている世の中です。ハードやスペックについての感想には各社ともきっと神経をとがらされていることと思います。しかしながら、本当に差別化して利用者を満足させることができるのは、こんな非常時なのになあと一利用者ながら残念に思いました。

4 件のコメント:

  1. 「WiMAX 故障したら」という検索でこちらにお邪魔しました。
    携帯のデータ定額からWiMAXモバイルルータに転向したのですが、
    故障したら修理中の代替機を貸してもらえないんですよ。
    この点も携帯サービスとは違う痛い所ですね。

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  2. 私も、このルーターをスマートフォンのメインラインとして使っていましたが、つい先日・・・
    という訳で、今は交換品が届くのを待っている状況です^^;
    交換~到着までの期間が不明だったので、この記事のおかげでおおよその目安が立ちました。

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  3. NECのWimaxルータ故障時に家電店に持って行ったら、デモ機ってシールの貼ってあるのを修理期間中貸し出して貰えましたよ?
    ゴネ得?強くは言ってないつもりですが

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    1. コメントありがとうございます。私が記事を書きましたのは一年半以上前のことですので、きっとサービス向上されたのだと思います。良かったです。

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