2012年1月4日水曜日

C世代・ジェネレーションCが次の時代をリードする

日経新聞に元旦から「C世代掛ける」という連載が始まった。正月の記事に相応しく、これからの時代をリードするのはどういった人々かということにフォーカスしようとしている。C世代とは、この記事には説明する言葉として以下の記述があった。
コンピューター(Computer)を傍らに育ち、ネットで知人とつながり(Connected)、コミュニティー(Community)を重視する。変化(Change)をいとわず、自分流を編み出す(Create)。ジェネレーションC、未来へ駈ける。
これまで、C世代に等しいジェネレーションC (Generation C)という言葉については、Nielsenが2010年10月に行ったカンファレンスでDDB SydneyのDan Pankraz氏によって以下のような定義付けがあった。
Unlike Gen Y or Gen Z, Gen C is not an age cohort.  “Gen C are teens and 20-somethings that have been “hatched’ out of social media. What ‘C’ stands for has been widely debated. A few years ago it was about Generation ‘Content’ – now it’s about a multitude of things; constant connectivity, collaboration, change, co-creation, chameleons, cyborgs, curiosity. But most of all, Gen C is the ‘Connected Collective’ consumer,” Mr. Pankraz explained.  
【以下拙訳】 
ジェネレーションYやZと違いジェネレーションCは特定の年齢の集団ではない。「ジェネレーションCは10代後半から20代にかけてのソーシャルメディアから生み出された。Cが何を意味するのかは広く論争があった。数年前までそれはコンテントであるということであったが、現在は複数の意味を含んでいる。それらはコンスタント、コネクティビティ、コラボレーション、チェンジ、共同クリエーション、カメレオン、サイボーグ、キュアリオシティである。しかし、それらを総合すると、ジェネレーションCとうのはつながりあう集合的な消費者のことである。」とPankraz氏は述べている。
この引用の冒頭にあるように、ジェネレーションCとはジェネレーション(世代)という言葉が使われているものの、特定の年齢層をだけに限定されるべきものでは決してないと私は考える。
確かに現状は、ジェネレーションCを構成する大多数は生まれながらにインターネットを活用するデジタルネイティブと呼ばれる年齢層に違いがない。しかし、ジェネレーションCを生み出すのは単なる生まれた時期ではない。それらを生み出すのは普及するインターネット、情報端末であり、ソーシャルメディアである。現実、昨年一年を振返っただけでも、スマートフォンとFacebookを始めとするソーシャルメディアの普及は決して若年齢層に限ったものではなく、私の周りでも30代どころか、40代、50代、60代という年齢層にまで浸透してきている。つまり、ジェネレーションCの構成員は日々各世代において出現し、増え続けていると考えるのが正当ではないかと私は考える。

ソーシャルメディアを使い始めると、年齢を問わず、そこで人々は知人とのつながりを深め、自分が所属するコミュニティーの重要性を意識し始める。そして、さらにそこで、自分流のやり方・考え方について意見を求め、行動へと向かう。
元旦の日経記事に比較し、不足しているのはたった一つ「変化をいとわず」という部分だけ。

日経新聞に言われずとも、C世代・ジェネレーションCが日本の次の時代の牽引役になることは間違いない。それは決して、未来を若者任せにするということではなく、全ての世代、年齢層の人々が自らをC世代の構成員として自覚し、自分たちの手でこれからを築きつづける必要があるということ。

デジタルネイティブではない世代に足りないことはただ一つ。
それは「変化(Change)をいとわず」ということだけ。

あと一歩踏み出す勇気だけで、時代は変わります。



.

2 件のコメント:

  1. カミサンの購読紙「プレシャス」1月号に「勇気を持って変わる、誇りを持って変わらない」小社の正月の訓示に使いました。小生64歳、C世代?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。立派なC世代だと思います。

      削除