2012年1月6日金曜日

書くことは戦うこと

2012年、今年一番最初に読んだ本は、曾野綾子さんの「貧困の僻地」。この本は著者が世界各地の極限的な貧困の現場を自らの目で見て感じたことを書いたレポート兼エッセイだ。私は小説を全くといって読まないけれど、小説家の書くエッセイは好んで読む。この本の中で最も印象に残ったのは以下の記述。
ものを書く人々は、一面でもっとも惰弱な作業に従事しているように見えるし、文章を書くという行為は、少しも雄々しくはないが、そこには一種の戦いにも似た緊張感があることも本当だ。
私は全くもって賛同する。自分がブログを書く理由の一つが人前で単に話すこととは違い、実名であえて後に残る文字として世に自分の考えをさらすことで、それに対する賛同・反論の両方を受け取る緊張感を保ちたいからだ。
緊張感の無いところには発展は無いと思う。女優の方々もデビューして、人に見られるという緊張感にさらされるからこそ奇麗になっていくという。

別に非難されてもいいじゃないか。自分自身で一生懸命に考えて、生きてさえいれば。



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