2011年12月26日月曜日

Facebookでタイプ判定アプリはなぜ流行るのか。

Facebookを使っていると、いろいろな判定アプリに出くわします。ちょっと前だと自分が徳川歴代15代将軍のどのタイプにあたるのかという、「TOKUGAWA15判定」というアプリが流行りました。私のFacebookのニュースフィード上も一時、「面倒くさいけどなにか憎めない『綱吉タイプ』」だの、「真面目な苦労人『家宣タイプ』」だのという友達の判定結果が溢れかえりました。
私自身はそもそも将軍というタイプではありませんし、徳川時代をちゃんと学習した訳でもありませんので、判定されたところで人物像がイメージできないのでやりませんでした。
そもそも、人は何故○○タイプと判定されたがるのでしょうか?私にとっては不思議で仕方がありませんので、その理由を考えてみました。

ジョハリの窓というモデルがあります。これは対人関係について、「自分に分かっている、わかっていない」「他人に分かっている、分かっていない」という区分けのシンプルなマトリクス表現したもので、ここでは四つの窓で構成されます。それらは、以下のとおりです。

  1. 開放の窓 (Open Self) 「公開された自己」
  2. 盲点の窓 (Blind Self) 「自分は気がついていないものの、他人からは見られている自己」
  3. 隠された窓 (Hidden Self) 「隠された自己」
  4. 未知の窓 (Unknown Self)  「誰からもまだ知られていない自己」

人間は好むと好まざるに関わらず、社会生活をする必要がある動物です。おそらくは、より社会生活をスムーズにするために重要な他人の目、ここでいう2番目の盲点の窓に当たるところが潜在的に気になって仕方がないのではと思います。しかしながら、「自分がどう見える?」と他人に聞いたところで、相手の性格を的確に表現することができる人はそうそういません。それに説明されればされるほど、色んな要素が入ってきてしまいますので「結局どうなんだ?」ということになります。そこで、他人からどう見られているかを、シンプルに理解したいという欲求が生まれるのではないかと思います。最近流行っているタイプ判定アプリはそんな欲求を満たしてくれるツールなのでは?というのが私の仮説です。アプリで判定をしてFacebook上で友達に共有したくなるのは「私って、このタイプって判定されたんだけど、そう思う?」って親しい友人に確認をしたいのではないでしょうか?

なお余談ですが、「盲点」というところで一点だけ。
Facebookアプリは、利用時にご自身の様々なデータへのアクセスを要求してきます。軽いノリで「許可する」を押すことは簡単ですが、その意味を良く理解した上で、ご利用されることをお勧めします。




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