2010年12月8日水曜日

今回の日経新聞「私の履歴書」は緊張感たっぷりでおもしろい!

私にとって日経新聞の「私の履歴書」といえば、主に政治経済や文化教育の面で貢献された日本人の方々がそれぞれの道を成すまでご苦労されたことが書かれたものという認識であった。
これまでは自分の興味関心のある分野の方々については、読ませてもらったものの分野外の方々についてはちゃんと目を通していなかった。
ところが、今回の著者はすごい。先ずもって、日本人ではない。寄稿者はアメリカ人のウィリアム・J・ペリー元国防長官だ。この方は日本と奇縁があるらしい。「アメリカ人」、「ペリー」と聞いて誰か思い出しませんか?そう、あの幕末に黒船で日本を大騒ぎさせたペリー提督。なんと、ウィリアム・J・ペリーさんはその末裔にあたるらしい。ご本人は戦後沖縄に駐留されたこともあるとのこと。
この方が活躍されたのは米ソ冷戦の頃。私はまだ生まれていませんが、まさに世界中を震撼させたキューバ危機のときにアメリカの国務に関わられていた。
文章から伝わる米ソ核戦争ギリギリの状態のリアリティ。映画、13 daysをしのぐ緊張感。時代の生き証人とはまさにこういう方のことをいうのかと実感する。この人が書いてくれて本当によかったと思う。
私は別に日経新聞の回し者でも何でもないが、今回の「私の履歴書」を読むだけでも購読の価値が十分あると思う。

1 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした。
    また遊びにきます。
    ありがとうございます。

    返信削除