2010年11月8日月曜日

勘違いしてはいけない

先週末、本当に幸運なことに2008年ノーベル化学賞受賞、下村脩先生ご夫妻との夕食会に参加することができた。52名の規模であったので身近に下村先生のお話やお考えを聞くことができた。
先生は今年82歳、受賞されたときは80歳。そんな方から出る言葉は深く、そして重かった。
紹介し始めたらきりがないが、私にとってもっとも突き刺さった先生の言葉は、タイトルにした「勘違いしてはいけない」だった。「最近、日本はノーベル化学賞が続き調子いい。お家芸だとかマスコミは騒いでるが、それらの受賞した方々は戦後苦労を重ね、散々努力した結果が今認められているもの。今の人たちはそれを勘違いしてはいけない」と。
先生はご存じのとおりクラゲの研究に生涯をささげられている。研究用にご自身の手で捕まえたクラゲの数85万匹、重さでいうとなんと80トン。それほどのクラゲを捕まえてはご自身の研究に尽力された。
私の年齢は先生のちょうど半分。比較することさえ失礼極まりないが、私はこれまで「クラゲ40トン」に相当する努力をしてきたのかと改めて反省した。

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