2010年11月15日月曜日

【再考】「大学生の内定率57・6%と最低 氷河期並みの前年下回る!」

前回に当ブログに投稿した大学生の内定率が過去最低になった件で、もう一回、考え直すことにしました。
実は、Twitterでこの件についてツイートしたところ、@ktmsmonさんからりプライで以下のコメントをいただきました。
「大学生の頭数ばかり増えている一方で、内定出せる企業側の需要はそんなに変動しないから割合は下がりますよね。」と。
ふと、我にかえり冷静に考えてみると、確かに内定「率」の年ごとの推移は見ていたものの、その絶対「数」を見ていなかったことに気づきました。そこで、調べてみることにしました。
何だかんだ探していると、文部科学省のデータに遭遇しました。「卒業者数、就職者数及び就職率等の推移[ 大学(学部)]」というもの。昭和25年から平成20年3月までの大学卒業者数と就職率・進学率の推移がまとめられています。内定率と就職率は似て非なるものなので、簡単には比較できませんが、ひとつの事実がわかりました。平成2年あたりから大学卒業者数の増加が著しいことを。平成2年から平成20年までの間に、年間で卒業者数が150千人(15万人)ほど増えています。
ただ、前回の記事では統計開始が1996年(平成8年)以来ということだったので、平成8年と平成20年を比べてみると、確かに卒業者数は増えていますが、その影響は微妙なとこかなと思います。私としては今回の内定率の低下は、やはり、卒業者数(供給側)ではなく、採用者数(需要側)の低迷が主要因なのではと考えます。
何れにせよ、@ktmsmonさん、原点に返るきっかけを与えてくださり、本当にありがとうございました。ここで、Twitterの良さを改めて実感しました。

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